1社目の引っ越し屋さんが見積にくる アリさんマークの引越社
2014/09/03
5月2日の夜中にネットで見積を申し込んでいたのだが、早速 1社目の引っ越し屋さん「アリさんマークの引越社」さんが見積にやってきた。
これまで、6回ほど引っ越しをしているのだが、それはすべて単身での引っ越しだったため、自分でレンタカーを借りて友達に手伝ってもらいながらの引っ越しだった。
だが、前回の引越しの時、すでに引っ越しの荷物が多くなってきており大変だったのだが、今回は家族で子供もいるため、さすがに引っ越し屋さんに頼むという以外に方法はない、と判断していたのだ。
そんなこともあり、引っ越し屋さんにお願いをするのは初めてだったため、何がどういう基準で費用が決まっていくのか、いくら位するものなのか、見当も付かなかった。
だが、そのことを見積に来た営業の人に正直に話をしてみたところ、いろいろと引越の仕組みを教えてくれた。
正直に話さなくても営業なので親切に話をしてくれるのだと思うが...
引越にかかる費用の概要としては、
トラックの大きさ × 台数
+ 作業員の人数 × 時間
+ オプション
という感じだ。
「トラックの大きさ」は、まさに、荷物を積むためのトラックの大きさのことで、荷物の量によって直接影響を受ける部分だ。
荷物の量によって、「2t車」「2tロング車」「3t車」といった形でどのトラックを何台用意するかが決まり、これにより、トラックの費用(運送料)が決定する。
「作業員の人数」は、「梱包作業」「荷運び費用」「開梱作業」を行うスタッフの人件費の部分だ。
これも荷物の量によって決まって、それぞれおおよそ決まった作業時間内に対応するために何人必要かを計算してくれて、それによって人件費が決まる。
少人数で長時間作業をすることはあまりないようで、荷物が少なければ少ない人数で、荷物が多ければ人数を増やして一気に対応をするようだ。
また、「荷運び費用」は、当たり前だが引っ越しそのもののため、これをお願いしないという人はいないワケだが、「梱包作業」「開梱作業」は費用もかかると言うこともあり、自分たちでやるという選択肢もある。もちろん、どちらか片方をお願いするという選択肢もある。
ということで、荷物の量がどれくらいあるのかが見積もりの額を大きく左右するため、営業の方が現場を見て見積を作るのだ。
ネットで見積依頼をするときもだいたいの荷物の量を入力はするのだが、入力する方の大きさの感覚はまちまちで、選択肢に含まれないものも多々あるため、数量が多くなればなるほど誤差も大きくなるのであろう。
ちなみに、人件費だが、だいたいどこの会社も 1人 1日 2万円。
我が家の場合、3人~5人というところが多かった。
また、梱包作業に半日。開梱作業に半日とのこと。
そのため、梱包作業、開梱作業がそれぞれ 2万円 × 0.5日 × 4人 = 4万円。
というのが相場のようだ。
また、「オプション」としては、それぞれの会社によって違うが、引っ越し後の掃除、不要品の引き取り、エアコンの取り外し・取り付けなどがある。
車、バイクなどの移動などの引っ越しサービスもある。
その他、値段を左右するものとして、下記のようなものもある。
建物にエレベータがあるかどうか
日程(土日、年度末、月末、大安などは混むようだ)
大型の車を駐車しておけるスペースがあるか
引っ越しの距離がどれくらいか
だが、引っ越しの場合は、特にそうなのだが、一番の費用を左右するものが「値引き」だ(笑)!!
上記の様な形で、緻密に計算をするにもかかわらず、出てきた見積の金額を、最後は担当営業の裁量で 20%、30%、といった形で値引きをしてくれるのだ。
30%も値引きするような状況があるわけで、最初の詳細見積はあってないようなものだ。
(詳細見積は、お客さんに見せるためではなく、社内で稟議を通すために作っているように思えてならない。)
そして、よくある営業文句としては「この場で契約してくれれば xxxまで値下げできます。」と言うものだろう。
今回の営業の方も同じような値引きの話をしていたが、今回の見積もりが 1社目で相場がいくらなのかさっぱり分からないことを理解してくれていて、強引な営業スタンスではなかったことは好印象だった。
裏を返せば、他社と比較しても負けない見積もりだと自信を持っていたようにも思う。
ただ、すでに数社から見積もりを取っているような場合は、それらを引き合いに出しつつしっかり交渉することも意味があるだろう。
ちなみに、聞いた話ではあり、今回見積を取った業者ではないのだが、とある引っ越し屋さんは「他の会社の見積額を教えてください。ウチはその額の 15%引きでやらせてもらいます。」と言って営業をするのだそうだ。
これは、一見あくどい営業手法のようにも見えるのだが、他社が正確に見積をしているのであれば、わざわざ自分たちで見積を作る必要がないと判断しているといえ、見積を作成するコストを顧客に還元していると見ることも出来る。
この方法であれば、新人の営業マンであっても正確に必要なトラック数、作業員の人数の情報を手に入れることができるし、電話と FAXでも対応出来るため、そこにかかる人件費が 15%と考えると道理にかなった営業手法、経営判断ではないか、と思う。
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