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洗濯機が故障。エアコンや冷蔵庫の修理と買換えどちらが得かの計算式を提案

      2017/05/28

洗濯機、エアコン、冷蔵庫などの家電が故障したとき、修理するか買い換えるかどちらがいいかを計算式を使って判断する方法を提案し、解説

 

我が家のパナソニックの洗濯機 NA-FR8800が故障

 
2007年に購入した洗濯機「NA-FR8800」が故障しました。
 
もう 10年経つので、そろそろ買い換えるべきかな、と判断したわけですが、修理にかかる費用によって、買い換えるか、修理をするか、どちらがいいかを判断できる計算式を提案致します。
 
この式を使って買い換えるか、修理をするか判断してみてはいかがでしょうか?
 
 

家電が故障!修理するか買い換えるかを判断する計算式!

 
新品に買い換える条件
 買ったときの 1年あたりのコスト
   < 修理費の 1年あたりのコスト
 
 
150,000円で洗濯機を買ったとします。
 10年間使いました。
 このとき、1年間あたり 15,000円です。
 
修理費用の 1年間あたりのコストが、15,000円を
 超える場合は買い換える。
 超えない場合は修理する。
ということです。
 
 

NA-FR8800の 1回目の故障・モーター・修理費 19,000円

 

使っている家電の 1年あたりのコストを計算

 
我が家の洗濯機は、パナソニック(当時は松下電器。ブランド名はナショナル。)の「NA-FR8800」で、2007年夏に購入しました。
正確な価格は覚えていませんが、今販売されているパナソニックの選択を参考にすると、150,000円くらいだったんじゃないかと思います。
 
その洗濯機を 10年使用していますので、1年あたりのコストは 15,000円です。
 
そして、我が家の洗濯機は、これまで 2回修理をしています。
 
 

修理費用から 1年あたりの修理費用を計算

 
1回目の故障は購入から 6年目。
モーターの故障でした。
 
そのときの話を下記の記事で書いていますが、出張修理を依頼して、モーターの取り替え修理をしてもらって、修理工賃を含めて 19,000円でした。
パナソニックの洗濯機が壊れたのでヨドバシカメラに修理の依頼をした。修理費は約 2万円。
 
このとき、現行洗濯機は 6年目だったわけですが
 現行の洗濯機の 1年あたりのコストは 25,000円です。
 
対して、修理費は 19,000円。
この修理費を何年で回収するかを考えるわけです。
 
これに関しては全くのカンです。
2年使えると考えるか、4年使えると考えるか、1年後に重大な故障が起こると考えるか...
 
結果的にこの修理をしたことでその後 4年間使えているワケなので、修理費は 1年あたり 5000円弱ということで、買い換えるより修理する方が断然お得、ということが分かります。
 
そもそも、現行洗濯機の 6年目の 1年あたりのコストは 25,000円で、修理費用は 19,000円なので、修理しても 1年しか保たないと判断してもなお修理する方がお得、という判断になります。
 
 1年あたりのコスト 25,000円
  < 修理費 19,000円
 
ということですからね。
 
ちなみに、この段階で、現行洗濯機のコストには修理費が上乗せされますので、洗濯機のトータル費用 169,000円に変わります。
 
 

NA-FR8800の 2回目の故障・中ブタ・修理費 9,600円

 

修理費用から 1年あたりの修理費用を計算

 
2回目の故障は、購入から 8年目。
中ブタを締めたときに、中ブタを固定するプラスチック製のフックが壊れて閉まらない、という故障でした。
 
中ブタのプラスチック製のフックですので、部品さえ手に入れば自分でも交換できる程度の修理ではあったんですが、型番も分からないし、そもそもパーツだけでは売っていませんでしたので(ネットを探せば売っていないものはないわけですが...)、また出張修理に来てもらうことにしました。
 
そして、修理費用は 9,600円。
 
このときの洗濯機は 8年目でしたので、
 洗濯機の 1年あたりのコストは 21,125円。
 
1年あたりのコストには、前回の修理費 19,000円を足した金額を 8年で割っています。
 
このときも 1年あたりのコストよりも修理費用が安かったので、修理をするという選択をしました。
 
そして、今後の洗濯機の年間コストには、このときの修理費も加えていきます。
 
 

NA-FR8800の 3回目の故障・ヒーター・修理費 40,000円

 

修理費用から 1年あたりの修理費用を計算

 
そして、購入から 10年目の今年、3回目の故障が起こってしまいました。
 
今回の故障箇所は、乾燥機のヒーター!
 
ある日、乾燥機を掛けようとしたら「H66」というエラーが...
ということで、3回目の出張修理を依頼したわけです。
 
そして、修理費用の見積もりは 40,000円。
ヒーターの基板を交換する必要があるとのことで、実際には乾燥機能を丸ごと交換する修理になるとのことでした。
 
このときの洗濯機は 10年目でしたので
 洗濯機の 1年あたりのコストは 17,860円。
 
これに対して、修理費が 40,000円ですので、これまでと違って 1年のコストより遙かに高い修理費のため、この修理費を何年で回収すると判断するかがポイントになります。
 
 

修理後の使用期間は補修用性能部品の保有期間を考慮に入れる

 
40,000円の修理費が 1年あたりのコストを下回るには 2年強の期間が必要になるわけですが、その頃には購入から 13年、製造終了から 11年が経過することになるわけです。
 
そして、パナソニックの洗濯機の「補修用性能部品の保有期間」は 7年となっていますので、今回修理するヒーター部分は 2年以内に故障しなかったとしても、その他の部分が故障した場合は、もう修理ができない、という事態が容易に想定しうるわけです。
 
現に、内蓋のヒンジ部分のプラスチックのパーツも壊れていましたので、これも交換してもらえるよう話をしていました。
 
※「補修用性能部品の保有期間」については「補修用性能部品の保有期間」を参照。
 
 
修理に来てくれたパナソニックのグループ会社のパナソニックコンシューマーマーケティング株式会社の方も、「今年ですでに 10年目ですし、次に修理するときは部品がない可能性がありますので、修理せずに買い換えを検討された方が...」という説明をしてくれたこともありまして、今回は修理をせず、新しい洗濯機を購入するという判断をしたわけです。
 
 

修理をせず買い換えを選択したときの嬉しいパナソニックのキャンペーン

 
今回は修理をしませんでしたが、修理のための出張サービスの費用として 3,500円は必要となりました。
 
 
ただ、パナソニックでは、出張修理に来てもらったものの、修理費用が高くて買い換えを選択したお客さんに対して、パナソニック製品への買い換えキャンペーンをやっているようです。
 
修理に来てもらったものの買い換えを選択した場合、キャンペーン用のパンフレットをもらうことができて、1ヶ月以内にそのパンフレットに載っているパナソニック製品の機種に買い換えをした場合は、もれなく 5,000円のキャッシュバック!という内容のキャンペーンでした。
 
なので、1ヶ月以内に買い換えをするならば、3,500円の出張サービス費用を支払っても、買い換えキャンペーンで 5,000円のキャッシュバックがあるので、買い換えを選択してもマイナスにはならない、ということですね。
 
これはポイント高いですね。
3,500円の出張サービス費用を支払ってもいいか、という気持ちになりますし、1ヶ月以内に買い換えよう、という気持ちになりますからね。
 
そして、キャッシュバックも 5,000円という額であれば、パナソニック以外の製品を選ぼうという気持ちは失せてしまいますよね。
 
使っていた製品によっぽどの不満があれば別ですが、長く使っていればそのメーカーに愛着もあるでしょうからね。
 
マーケティング的にも非常に効果的なキャンペーンのような気がしますね。
 
 

家電の購入には狙うべき時期がある

 

洗濯機は 4月~5月、8月~9月が狙い目

 
パナソニックには、1ヶ月以内に買い換えをすると 5000円のキャッシュバックキャンペーンがあって嬉しい!
と、いいつつも、我が家は新しい洗濯機の購入は数ヶ月先延ばしすることにしました。
 
乾燥機能は使えませんが、幸いなことに、洗濯の機能については全く問題がありませんので、当面は単なる全自動洗濯機として頑張ってもらおうと思っています。
 
なぜならば、パナソニックの
縦型洗濯機の新製品が出るのは 4月~5月頃。
ドラム式洗濯機の新製品が出るのは 8月~9月頃。
 
新製品が出る前後が現行機種の価格が大きく下がる時期ですので、その時期まで待とうかな、と考えたからです。
 
洗濯機が故障したのは 2月のはじめでしたが、その頃から比較して 3ヶ月ほどで数万円も値段が下がることが想定されるわけですので、5,000円のキャンペーンよりずっとお得なワケですから!
 
 

家電の価格推移を見るにはカカクコムがオススメ

 
いつ、どれくらいの価格まで下がるのかを検討するには「価格.com」の「価格推移グラフ」を見てみると分かりやすいですね。
 
今回私が狙っているパナソニックの縦型洗濯乾燥機の 8kgタイプで比較をしてみます。
 
現行タイプ。パナソニック・NA-FW80S3
http://kakaku.com/item/K0000870195/pricehistory/
 
型落ちタイプ。パナソニック・NA-FW80S2
http://kakaku.com/item/K0000766411/pricehistory/
 
型落ちタイプの「NA-FW80S2」は、すでに販売しているところがありませんので価格がありませんが、グラフをさかのぼって表示させることで価格の推移を確認することができます。
 
型落ちタイプと現行タイプの価格の推移を比較しつつ、いつ頃が底値かを判断しつつ購入のチャンスをうかがうという方法です。
 
 
今回の故障箇所が乾燥機能だけですのでこんな悠長な方法が採れますが、下記の連載をしたように急を要する故障の場合は、そのときの価格で比べるしかないから辛いところですよね...
 
給湯器の交換工事日記。GT-2053SAWX、RUF-VS2005SAW、RUF-SE2000SAW。
超簡単!ノーリツとリンナイのどの給湯器を選べばいいか丸わかり。
給湯器が故障し交換工事にはエコタイプの給湯器エコジョーズがオススメ
GT-2003SAWが故障し壊れていく過程と見積、工事の手続き日記
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給湯器をノーリツGT-2003SAWからリンナイRUF-VS2005SAWに交換の日記
 
 
 

補修用性能部品の保有期間とは

 
補修用性能部品の保有期間とは、「販売した製品が故障したときに修理ができるようにするため補修用性能部品(製品の機能を維持するために必要な部品)を家電メーカーが保有している期間」のことです。
(「https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/eco/g02_02.html」より抜粋)
 
つまりは、その製品(洗濯機)の製造が終了してから 6年間は修理の部品は維持しますので、その期間の修理は保証します。
それを過ぎると部品を生産しなくなりますので、修理に使って在庫がなくなった部品を使うような修理は請け負えなくなります、ということになりますね。
 
 
補修用性能部品の保有期間は、洗濯機で 6年です。
なので、今回の我が家の洗濯機は 10年目ですので、そろそろ修理部品の在庫がなくなりかけてます、って事なわけですね。
 
 
洗濯機以外の「補修用性能部品の保有期間」は下記を参照してください。
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/eco/g02_02.html
 
上記の期間は、法的に義務付けられている期間です。
 
ですので、メーカーによっては、例えば、パナソニックでは「縦型洗濯乾燥機・洗濯機」の場合は法的な期間より 1年長く保存しているようです。
 
 縦型洗濯乾燥機・洗濯機 7年
 ドラム式洗濯乾燥機 6年
 衣類乾燥機 6年
 
 
その他、いろいろな家電がありまして、ジャンルによっては期間がどれくらいなのかが分かりにくいものもありますので、個別のメーカーのサイトで調べる方がいいですね。
 
というわけで、各メーカーの「補修用性能部品の保有期間」のページのリンクを貼っておきますので、参考にしてみてください。
 
パナソニック
シャープ
三菱電機
日立
ソニー
 
 

洗濯機、エアコン、冷蔵庫などの家電が故障したとき、修理するか買い換えるかどちらがいいかを計算式を使って判断する方法のまとめ

 
洗濯機、エアコン、冷蔵庫などは、故障すると生活に支障がある場合も多々ありますが、消して安いものではありませんので、故障したからといってすぐに買い換えることも難しい場合もあります。
 
そんなときは修理を依頼するわけですが、修理費用が思っていた以上に高い場合もあります。
 
そして、修理をしてもらうか、新しいものに買い換えをするか悩む場合が多々あるわけですが、どちらにするかを論理立てて判断するための一つの基準を保つ必要があるわけです。
 
その基準として、1年あたりのコストを考えて、修理費用が高くなってしまう場合は新しいものに買い換える、という方法を選択した方がいいということになる、ということですね。
 
何か明確な基準を持っていないと、買い換えて良かったのかなぁ、修理した方が良かったのかなぁ、なんていう悩みを持ち続けてしまいますからね。
そんな悩まずに、スパッと決断する方法でもありますね。
 
 

縦型洗濯機とドラム式洗濯機の電気代、水道代の違いを比較

 
現在の洗濯機と同じ縦型洗濯乾燥機を買うつもりでしたが、いろいろ調べている中で、ドラム式の洗濯機の方が圧倒的にランニングコスト、電気代、水道代が安いということを知りました。
 
ブログなどにもいろいろと検証している記事がありますが、パナソニックが公表しているページがありました。
http://panasonic.jp/wash/select/eco/
 
1回あたりの洗濯、乾燥で、電気代で 19円、電気代で 37円もドラム式の方がお得(エコ)ということになりますので、合計すると 1回あたり 56円の違いが生まれるようです。
 
1日 1回、年間 365回の洗濯をすると、20,440円の差になるのです。
 
10年使うとなると 20万円を超える差になる可能性があるわけで、次の洗濯機を買えるくらいの差ができてしまうということになるワケなんですねぇ。
 
 
ちなみに、私もこのページを見てドラム式の洗濯機にしようかな、と思ったわけですが、メーカーは、より高い製品を売りたいわけと思っているわけですので、その点は頭の片隅に残しながら記事を読む必要はあるかも知れないですね。

 - マンションリフォーム編

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