軽自動車は得?都会の駐車場事情と経費計算で見るベストチョイスは?
軽自動車は得なのか?都会の駐車場事情を探る
都心では軽自動車のメリットより機械式の駐車場の方がメリットが大きい
都心の駐車場では機械式の駐車場が余っていて、大幅値引きがされている場合もあるため、機械式の駐車場に入るサイズの車を選ぶことで駐車場のコストを抑えることができ、車を維持するトータルコストを抑えることができるかも?という記事内容です。
上の駐車場の画像は、下記「IHI運輸機械株式会社さんに掲載してある画像です。
http://www.iuk.co.jp/parking/p_seihin/tower.html
こちらのサイトや下記の立体駐車場工業会さんのサイトにもありますが、機械式の駐車場と言っても多様な駐車場があるようですね。
公益社団法人 立体駐車場工業会「立体駐車場について」
http://www.ritchu.or.jp/parking/
軽自動車のサイズ
最近、軽自動車は売れています。
室内空間も広くなり使い勝手もよくなっています。
とはいえ、軽自動車には車体サイズの規格があり、すでにどのメーカーの車種も全長、全幅のサイズは規格いっぱいのサイズになっています。
どの車種も全長、全幅が同じサイズなのはそのためです。
ですが、まだまだ規格いっぱいになっていないところがあり、それが高さなわけですが、最近の軽自動車は室内空間を確保するために、上へ上へとサイズを拡大し、いよいよ「ゴルフバックを立てて積めます」と言う CMをする軽自動車まで出てきました。
ダイハツのウェイクは、その高さなんと 1,835mm!
1.8m以上もあるのです。
ダイハツ・ウェイク
http://www.daihatsu.co.jp/lineup/wake/index.htm
トヨタの 5ナンバーサイズのミニバンであるノア・ヴォクシーの高さが 1,825mmですので、それよりも高いのです!
トヨタ・ノア/ヴォクシー
http://toyota.jp/noah/
http://toyota.jp/voxy/
軽自動車の規格サイズと 5ナンバーミニバンのサイズ
【軽自動車】
全長 3,400mm(3.40m)以下
全幅 1,480mm(1.48m)以下
全高 2,000mm(2.00m)以下
排気量 660cc以下
定員 4名以下
貨物積載量 350kg以下
【5ナンバー車】
全長 4,700mm(4.70m)以下
全幅 1,700mm(1.70m)以下
全高 2,000mm(2.00m)以下
排気量 2,000cc以下
定員 条件なし
貨物積載量 条件なし
【ダイハツ・ウェイク】
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,835mm
排気量 658cc
【スズキ・スペーシア】
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,740mm
排気量 658cc
【トヨタ・ノア】
全長 4,695mm
全幅 1,695mm
全高 1,825mm
排気量 1,986cc
【ニッサン・セレナ】
全長 4,685mm
全幅 1,695mm
全高 1,865mm
排気量 1,997cc
軽自動車も 5ナンバーサイズミニバンもサイズぎりぎりで作ってありますので、どの車種も全長、全幅は数ミリ単位の違いしかありませんね。
機械式の駐車場には高さ制限がある
機械式の駐車場の場合は、その構造上高さの制限があります。
機械式の駐車場と言ってもいくつかの仕組みもあります。
機械そのものの制限もありますが、トラブルが起こらないようにするための余裕をどれくらい持つかによって駐車場によって制限が違いますが、最初に出した下記の画像の垂直循環方式の駐車場だとだいたい 1,450mm~1,550mmが上限となっているようです。
かつては、車と言えばセダンだったわけですが、最近は、一般の登録車と言われる普通車ではミニバンや SUVといった車高が高い車が売れていて、機械式の駐車場に入るサイズの車が減っているのです。
そして、そもそも普通車が減って、軽自動車が増えているわけですが、軽自動車もどんどん背が高くなってきていて、機械式駐車場に入る軽自動車もほとんどなくなってきているわけです。
参考として、車高は以下の通りです。
【トヨタ・プリウス】
全長 4,480mm
全幅 1,745mm
全高 1,490mm
【トヨタ・クラウンロイヤル】
全長 4,895mm
全幅 1,800mm
全高 1,460mm
平置きの駐車場と機械式駐車場の駐車場料金
我が家の家の近くの駐車場は、平置きの月極め駐車場で 35,000円前後です。
ですが、機械式の駐車場の場合は 20,000円~25,000円となっているのです。
差額は 15,000円にもなる場合があるのです。
月額で 15,000円ですので、年間では 180,000円にもなります!
10年では 1,800,000円にもなるわけです!
そのため、維持費を安く抑えるために軽自動車を買ったはずが、実は 5ナンバーの 5ドアやステーションワゴンを利用する方がお得な場合があるのです。
車は長くても 10年程度で入れ替わっていきますが、駐車場は、特に、マンションなどに併設している駐車場は 30年、40年といった期間で計画を立てますので、車のニーズが変わったとしてもそれに合わせて作り変えていくことは難しいワケです。
そのため、そこにギャップが生まれ、料金のギャップが生まれるのです。
軽自動車と 5ナンバーサイズ車のかかる費用の比較
ここで軽自動車と 5ナンバーサイズ車の毎年かかる維持費を比較しておきましょう。
自動車税 7,200円 34,500円
重量税 2,500円 7,500円 ※エコカー減税対象車想定
自賠責保険 12,250円 12,980円
------------------------------------------------------------------
合計 21,950円 54,980円
差額は 33,030円です。
先ほどの駐車場の差額を考えると、余裕で取り戻せる額です。
ただ、このほか、任意保険、車検代、ガソリン代、オイル代、タイヤ代、高速道路代などなど日々乗るのにかかるコストもかかってきますので、大きな車の方が費用は多くかかりがちなのは確かではありますが。
機械式駐車場のメリット・デメリット
さらに、機械式の駐車場には平置き駐車場にはない大きなメリットもあります。
機械式駐車場のメリット
・太陽光や風雨にさらされず、車へのダメージがない
・防犯(盗難やいたずら)の観点で優れている
機械式駐車場のデメリット
・入庫、出庫に時間がかかる
・駐車場で車を洗うことが出来ない
・故障すると数日単位で利用できない
・車を物置代わりに使いにくい
上記にリストアップしたように、機械式駐車場にはいろいろとメリットが、特に車を守るためのメリットがあるわけですが、それでも機械式駐車場には「高さ制限」というどうしようもない制約があるため、好むと好まざるとにかかわらず、車種によって利用できない場合があるのです。
そして、その状況が増えてきているわけです。
これを読んで、都心に住んでいる方々は軽自動車より 5ナンバーの背の低い 5ドアやステーションワゴンなどを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか?
その前に、近くの駐車場の価格を調べて見るのもいいでしょう。
まぁ、もっとも、我が家の近所の月極め駐車場にはほぼ軽自動車は止まっていませんね。
なぜなら、35,000円もの駐車場の費用を負担できるような方々が車を保有している理由は、「車が必要だから」という理由ではないからでしょう。
だから、軽自動車を選択する理由がないってことですね。
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